この優先順位は絶対に間違ってはいけない。

この優先順位は絶対に間違ってはいけない。

一緒に考えてみてください。

これは整骨院の先生で実際にあったお話です。

それはこんな状況です。

ある整骨院に、スタッフが3人居ます。

その日は連休明けで予約もパンパンです。

3人のスタッフのうちの1人のスタッフのお父さんが体調を崩されました。

「早退させてあげても良いですか?」

3人のうちの別の1人がそのように言いに来ました。

先生ならどう答えますか?

整骨院の予約はパンパンという現状。

スタッフ2人で院が回るわけないという不安。

多くの場合、そんな考えが先に浮かびます。

そして禁断の一言を言ってしまいます。

ここで優先順位を間違えない。

言ってはいけない禁断の一言。

「院は回りますか??」

この一言です。

それは最終的には言ってもいいのですが、それよりも先に尋ねるべき大事なことがあります。

それは人のことです。

院よりも先に人のことを優先する。

このスタッフが言ってきた言葉。

「○○先生のお父さんが体調を崩されたそうです。早退していただいて良いですか?」

予約がパンパン。

状況的に院は回るはずはありません。

それでも優先順位は整骨院のことではありません。

○○先生のお父さんの体調です。

○○先生の今の気持ちです。

「○○先生のお父さんはどこか悪いんですか?」

「○○先生のお父さんはどうされたのですか?」

この一言が先に出てこないといけません。

経営者や上司という立場になってくると、今のこともそうですがその先のことまで見えるようになります。

今のことも分っているけれど、その先のことを先に言ってしまいます。

そこはぐっとこらえて。

風邪で休みます。

そういわれた時も

「院が回ると思ってるのか?」

ではなくて

「熱は?体調はどんな感じ?大丈夫?」

そんな風に気遣える人でいたいですね。

結果どうなったのか・・・?

「院は回るのですか??」

先にそう言ってしまった結果。

それだけが理由ではないのでしょうが、3人ともが退職願を持ってきました。

そういう気持ちで仕事をしている以上、当然の結果かもしれません。

「結局私たちより整骨院の売上なんでしょう??」

そんな風に思われたのかもしれません。

実際にそうは思っていませんが、そんな風に伝わっていたのかもしれません。

この優先順位を間違えないように。

まずは人。

これを忘れないようにしましょう。

これって誰のことなの?

もうお分かりですね。

このお話は6年前の私たちの整骨院で実際にあったお話です。

この記事は、単なる成功法を書いている訳ではありません。

数多くの失敗談から学んだことを一生懸命書かせていただいています。

できることなら皆さんに私たちと同じ失敗をしてほしくない。

そんな思いで発信しています。

参考になれば本当に嬉しいです。

馬越啓一

馬越啓一

多店舗展開を開始してからわずか数年のうちに京都・大阪・兵庫・東京・愛媛・神奈川・福岡に40店舗超を展開。その他にもサプリメントなど健康食品関連企業を複数経営し、グループ全体の従業員数は300人超、総合売上は20億円以上を見込む。 マクドナルド、サイゼリヤ等、他店舗展開を成功させている企業の良い部分を治療院経営に取り入れ、高度にシステム化された経営をスタイルを確立。 どのスタッフでも一定以上のレベルを保つ運営システム構築し、すべての新店舗を確実に成功させている。 従来の慣習にとらわれずに、治療院業界の常識を次々と打ち破ることから「京都の革命家」と呼ばれ、現在は治療院経営だけでなく、セミナーなどコンサルティング活動も積極的に主催し、数多くの治療家に影響を与えている。

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講師プロフィール

馬越啓一

馬越啓一

多店舗展開を開始してからわずか数年のうちに京都・大阪・兵庫・東京・埼玉・愛媛・神奈川・福岡に40店舗超を展開。その他にもサプリメントなど健康食品関連企業を複数経営し、グループ全体の従業員数は250人超、総売上は20億円以上を見込む。

林田圭太

林田圭太

株式会社サンキューが経営する40店舗超の現場を統括し、20億円以上のグループ、総勢250名超えるスタッフを束ねる存在、強固な組織運営を実現している。

岩佐俊孝

岩佐俊孝

スーパーバイザーである林田とともに40店舗超の治療院を統括するだけでなく、健康食品関連企業などサンキューグループ全体を管理する実力派No.3。

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