治療院のスタッフ教育で大事な4つのステップ
今回は教育関係のお話です。
一人治療院の方でも必ずどこかで使えます。
教育で大事な4つのステップは言葉では簡単に言えます。
①謝る
②誉める
③ねぎらう
④質問する
この4つです。
「なんだこんなことか??」
そうです。
こんな単純なことです。
こんな単純なことをできない人が多いです。
もちろん私たちも今もまだ意識せずにいるとできなくなります。
常にこの意識でいなければ忘れてしまいます。
では本題に入ります。
仮に治療院のスタッフからこんな質問が出たらどうでしょう?
「ここの治療院ってなぜこの治療をやっているんですか?他の治療もやりたいんですけど!!!」
本当によく出る質問です。
経営者の先生やそれを学んできた先生からすると
「何言ってんの??」
という気持ちになります。
その気持ちのまま返事をするのでスタッフに上手に伝わりません。
どうしてもイラっとしてしまうので、スタッフは自分の気持ちを理解してくれなかったと感じます。
ここでのポイントは1つです。
質問をしてきた人の気持ちをくみ取ること。
これがポイントです。
質問してきた人も治療院のスタッフも悪気があるわけではありません。
なぜこうなっているんだろう?
なぜこれをするのだろう?
その答えが分らないだけです。
答えが分らないのは誰に責任があるのでしょうか?
「私たちの治療院がこういう治療をやっているのはこういう意味だからですよ。」
こういう説明をしていないのは私たちです。
多くの場合、長く勤めている人も同じような疑問を持っていたことがあるはずです。
でも自分たちが入社した当時のことはダイジェスト版になっていて、本当は3ヶ月かかったことも1週間でできたような感覚になっています。
記憶がぬりかえられているんですね。
自分の当たり前はその人の当たり前ではない。
経営者側や上司は、最初は頭を使って意識をしてやってきたことも今では普通にやっていたりします。
スタッフはその当たり前が理解できない時があります。
1+1=2
これは私たちにとったら当たり前で何の疑問もありません。
でも初めて聞いた人はなんのことかわかりません。
自分の当たり前が周りにとっては大変なこと、そういうこともたくさんあります。
だから謝るが一番最初に来る。
謝る。
これは自分が悪かったなと思わなければできません。
「自分が教えてなかったな」
「しっかりと説明できてなかったな」
そんな風に思えないとできません。
でもこれがなかなかできません。
プライドや立場や地位が邪魔をします。
でも教えられる側からすると
「俺が悪かったね」
と言われると
「いえいえ、そんなことないです。」
となります。
先に謝ると相手の心の扉が開きます。
謝るということのメリットは絶大です。
ほめる、ねぎらう。
相手の心の扉が開いた状態で
ほめる、ねぎらう。
「ごめんね」→「いえいえそんなことないです」
この流れの後に誉めるんです。
「でもそこに気付けるまで成長してくれてたんだね」
この後の反応も
「いえいえ」とか「○○先生のおかげです」
となります。
「いつも助かっている」
という感謝の気持ちを述べるのも良いと思います。
ここまできたら最終段階です。
最後は質問する。
この質問するというのは「相手に答えを言ってもらう」という風に理解してもらった方が良いですね。
決してこっちから答えを言わないこと。
「なぜこんな治療なんですか?」
これに対しても
「なぜだと思う?」
「どうしてだと思う?」
というように答えを一緒に考えます。
自分の口から言ってもらいます。
そうすると、自分で答えを言っているので言った側も納得がいきます。
押さえつけるように答えを押し付けると納得がいきません。
このステップを少し頭に入れるだけで相手との距離が縮まります。
①謝る
②誉める
③ねぎらう
④質問する
これは治療院のスタッフ教育だけでなく、子供の教育でもきっとできるようになってきます。
少しずつ意識してみてくださいね。
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